実技(特殊を除く)
実技
- 実技試験は,水域の状況などにより試験項目の順序やコースなどが変わることがあります。
- イメージトレーニングを十分に行っておきましょう。
- 発航前点検やハンドル(かじ)・リモコンレバー操作の練習,復唱の仕方など,実際に試験を受けているつもりでイメージトレーニングしましょう。
- 実際に操船していることをイメージして練習することももちろんOKです。
- 例えば避航操船など
- 実技については,YouTube の動画を共有させていただきました。参考にしてください。
- ロープワークは,どれを出題されてもできるようにしておきましょう。
- 離岸・着岸のときに一緒に出題されることもあります。
- 例えば,「もやい結びで係留してください。」など・・
- 離岸・着岸のときに一緒に出題されることもあります。
- ロープワークについては,こちらも参考にしてください。
実技試験実施概要
- コースはあくまで例ですので,試験会場場所・海象などによって変わります。
- 試験官の指示通り操船してください。
- 人命救助は一度目の失敗は許されますが,2度目は失敗しないようにしてください。
- 海洋で行う場合には,潮の流れに注意してください。
発航前の点検(一人2項目)
- 船体点検,機関の点検,法廷設備・法廷書類の点検の3種類があり,そのうち,2か所づつ、点検するように指示されますので,どの点検を指示されてもいいようにマスターしておきましょう。
- 以下の表を参考にしてください(JMRAのページから)。
指差呼称 ※ 必須 - 点検した部分を指差して,必ず,大きな声でやりましょう。
- 「○○よし。○○異常なし。」など。
- バッテリーの点検で実際にターミナルにゆるみがあった(わざとゆるませておいたのかは不明ですが・・・)という話も聞いたことがありますので,焦らず,一つ一つ確実に点検しましょう。
- もし,ダメなところがあれば,当然,「○○よし。」ではなくなります。そのときは,臨機応変に「○○不良。」とか,「○○ゆるみあり。」とか指差呼称しましょう。
- 以下の表を参考にしてください(JMRAのページから)。
- 点検項目は,チェックシートが渡されますので,点検項目を覚える必要はありませんが,点検箇所を飛ばさないよう,また,点検する箇所・場所は覚えておきましょう。
船体点検
- 発航前に船体の外部を点検して破損や亀裂,ぎ装品などの異常の有無を点検します。
- 以下の点検項目について実施します。
点検項目(点検シート)の例 |
---|
係留状態及び係留ロープ損傷の有無 |
船体損傷の有無 |
推進器(ドライブユニット) ※ 船内外機船の場合 |
船体の安定 |
浸水の有無 |
荷物の積み付け状態 |
- 試験官
- 「受験番号○○番,船体の点検を行いなさい。」
- 言い方はその試験官によって多少異なります。
- 「受験番号○○番,船体の点検を行いなさい。」
- 受験者
- 「○○番,船体の点検を行います。」
- 点検内容
- 1 桟橋などから船首係船ロープを軽く引き点検
- 「船首係留・ロープよし。」
- 2 船首部分を覗いて点検
- 「船首よし。(船首破損・亀裂なし。など)」
- 3 乗船しないで,甲板(デッキ)を覗き込み点検
- 「甲板(デッキ)よし。」
- 4 手前側(桟橋側)のげんを船首から船尾まで見渡し点検
- 「左(右)げんよし。」
- 5 船尾部分を覗いて点検
- 「船尾よし。(船尾首破損・亀裂なし。)」
- 6 船尾係船ロープを軽く引き点検
- 「船尾係留・ロープよし。」
- 7 推進器を覗き込み点検
- 「推進器よし。」
- 1 桟橋などから船首係船ロープを軽く引き点検
- ここで,初めて乗船します。乗船するときは声を出します。
- 8 「乗船します。」
- 乗船する際,乗り込む部分のデッキには足をかけて(乗せて)はいけません
(転落防止のため)。 - 飛び乗ったりしてもいけません。
- 乗船する際,乗り込む部分のデッキには足をかけて(乗せて)はいけません
- 9 乗船後,船体を軽く左右にゆらし点検
- 「船体安定よし。」
- 10 船内の上から海(川又は湖)側のげんを船首から船尾まで見渡し点検
- 「左(右)げんよし。」
- 11 機関室の中を覗き込んで点検
- 「浸水なし。」
- 12 船内の荷物の積み付け状態を見渡し点検
- 「積み荷なし。」
- 8 「乗船します。」
- 受験者
- 「船体の点検終わり(終了しました。)。」
機関点検
- 発航前に機関の点検をして異常の有無を点検します。
- 以下の点検項目について実施します。
点検項目(ガソリンエンジン用) | 装備されている試験艇の場合の追加点検項目 |
---|---|
ビルジ | 冷却清水(リザーブタンク確認),パワーステアリング,ギヤオイル,燃料油量 |
エンジンの取り付け | |
Vベルト | |
電装品 | |
燃料コック | |
燃料フィルター | |
燃料系統(配管など) | |
エンジンオイル | |
バッテリー | |
メインスイッチ |
- 試験官
- 「受験番号○○番,機関の点検を行いなさい。」
- 言い方はその試験官によって多少異なります。
- 「受験番号○○番,機関の点検を行いなさい。」
- 受験者
- 「○○番,機関の点検を行います。」
- 点検内容(順番は関係ありません。ただし,抜かさないように。)
- 1 機関室の底にビルジ(あか)が溜っていないか指差点検
- 「ビルジ(あか)よし。」
- 2 エンジンを押してみて,取り付け状態を確認点検する。
- 「エンジン取り付けよし。」
- ※ エンジンが熱い場合は,火傷防止のため,ウエスで押さえるなどすること。
- 3 Vベルトを指で押して,張り具合・磨耗などを点検する。
- 「Vベルトよし。」
- ※ Vベルトのたわみは押してみて,1cmくらいがよい。
- 4 高圧コード(ハイテンションコード)やプラグコードを指でたどり,抜けていないか点検する。
- 「電装品よし。」
- 5 燃料コックが開いているか指差点検
- 「燃料コックよし。」
- 6 燃料フィルターに水やゴミが溜っていないか点検
- 「燃料フィルターよし。」
- 7 燃料系統(燃料パイプ)を燃料こし器から気化器まで指でたどり点検
- 「燃料系統よし」
- 8 エンジンオイルのゲージを引き抜き,ウエスでふき取り,もう一度差し込んで,オイルの量,汚れを調べる。
- 「エンジンオイルよし。」
- 9 バッテリーの液量,ターミナルのゆるみの点検
- 「バッテリーよし。」
- 10 メインスイッチがONになっているか。
- 「メインスイッチよし。」
- 1 機関室の底にビルジ(あか)が溜っていないか指差点検
- 受験者
- 「機関の点検終了しました。(異常なし。)」
法定備品・法定書類の点検
- 次の四つの法定備品点検シートの中から,指示されたものを点検します。
- 一つだけとは限りません。
救命設備 | 係船設備 | 消防設備 | 排水設備 | 法廷書類 |
---|---|---|---|---|
救命胴衣,救命浮環,信号紅炎 | 係船ロープ,アンカー,アンカーロープ又はチェーン | 自動拡散型消火器,粉末消火器又は赤バケツ | ビルジポンプ,バケツ及びあかくみ(ビルジポンプを備える船舶は不要) | 船舶検査証書,船舶検査手帳,船舶検査済票及び船舶番号 |
- 試験官
- 「受験番号○○番,救命設備の点検を行いなさい。」
- 言い方はその試験官によって多少異なります。
- 「受験番号○○番,救命設備の点検を行いなさい。」
- 受験者
- 「○○番,救命設備の点検を行います。」
- 点検内容(順番は関係ありません。ただし,抜かさないように。)
- 1 着用している救命胴衣を示し点検
- 「救命胴衣(ライフジャケット)よし。」
- 2 究明浮環を示し点検
- 「救命浮環(救命ブイ)よし。」
- 3 信号紅炎を示して点検
- 「信号紅炎よし。」
- 1 着用している救命胴衣を示し点検
- 受験者
- 「救命設備よし(異常なし。)。」
- 係留設備,排水設備,消防設備についても,上記同様に点検します。
- 排水設備のビルジポンプがある船舶については,スイッチを押して作動を確認します。
- 消火設備の自動拡散型消火器は,機関室にあります。
方位の測定
- 操船中に実際にハンドコンパスを使用して,物標の方位を測定します。
- 指示された物標の方位を測定し,度数で答えます。
- 「○○度です。」
- 実際にコンパスを操作しないとわからないので,実技の講習を受けるときにしっかり覚えてください。
- 注意点
- コンパスの持ち方,使い方
- 腕を軽く伸ばして正面で測定する。
- プリズムが起きているか,目盛りが見えるか確認し調整する。
- コンパスの面を前後左右に傾けない。
- 正確な測定・・・・極端な誤差は不可
- コンパスの目盛りが止まってから読み取る。
- コンパスの持ち方,使い方
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